メニュー

おいしい山形キーワード検索

ホーム知る紅花について > 紅花染めのしかた

紅花染めのしかた
染める布(糸)は、絹、木綿などを用います。ナイロンなどの化学繊維は染まりません。
干紅花(紅もち・すり花)50gをナイロンの布袋に入れ、少量(10cc)の酢を含んだ水500ccの中に入れ、時々もみながら一晩放置します。
その後、脱水機などで黄色素の水溶液と分けます。(黄色素水溶液は別の容器に移し、黄染液として使用のため保存します。)
さらに、酢を少量含んだ水に浸してもみ、黄色素を洗い流します。最後はよく水を切っておきます。(この液は捨てます。)
染める布50gを水か温かい湯に浸して糊抜きをした後、水洗いをして濡らしておきます。2%の炭酸カリウム水溶液500cc(木灰水なら1.2リットル)を作ります。
黄色素を除いた紅花に炭酸カリウム水溶液の全部を加えます。はじめ、黄色の液が赤黄色となって紅花から紅色素が溶け出してきます。
 室温が15℃以下なら6時間位。
 室温が15℃以上なら3時間位。
 時々もみだしながら放置します。
 ※室温・水温とも低い冬がよく染まります。溶けだした紅色素のアルカリ溶液は脱水機などで分け、別に準備した染色用のポリ容器に移します。
紅花は、さらによくもみだして水洗いを行い、紅色素を溶出し、前の液と一緒にします。紅色素のアルカリ液は、全部で4リットル以上になるまで数回に分けて行います。
※完全に紅色素が抽出されると、紅花は濡れたワラくずのような色となります。そのような状態になったら捨てます。
紅色素アルカリ溶液に、先に糊抜きした布(糸)を入れ、静かにかきまぜながら、水でうすめた酢を少しずつ加えると、紅花染めが出来上がります。(酢は中和するまで加えます。)染める温度は低い程良いが、25℃〜30℃位までは差し支えありません。
染液が淡黄色となったら染布(糸)を引き上げ、よく水洗いした後、再び微かに酢を含んだ水に浸し、脱水・乾燥して半乾きのときアイロンで仕上げます。



山形県の紅花栽培の歴史と現状紅花の栽培のしかた紅花染めのしかた日本農業遺産
山形県内の紅花まつり

紅花トップへ

▲ページのトップへ