山形んまいもの探しの旅
ペロリンが行く!
【Vol.1】生きた宝石、さくらんぼに会いたくて…。
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 僕、ペロリン!今日は生きた宝石・さくらんぼに会いに河北町にやってきました。河北町のさくらんぼ出荷量は全国の町村で第一位、町の中では多くのさくらんぼ畑を目にします。今日はさくらんぼ部会の部会長小山田茂さんの畑にお邪魔して、いろいろ教えてもらいます!

さくらんぼ部会の部会長小山田茂さん
▲さくらんぼの研究家とも言える小山田さん、熱意に満ちあふれた姿、かっこいいなあ!

 さくらんぼは食べた後の種を土に植えて育てても、花は咲くけどちゃんとした実はできないんだって!実はあのおいしい実を成らせるには「接木(つぎき)」という重要な行程が必要。接木とは、強い根を持った茎(台木)に切り込みを入れ、近縁植物の切り取った芽や枝(穂木)を接ぎ固定し、活着させる繁殖法で、果樹や野菜の栽培などで行われています。
さくらんぼの場合、青葉桜やコルトダイを台木として使い、さくらんぼの木を接ぎ、それが生長していきます。そして接木の技術は受粉の時にも活躍します。

接ぎ木

▲これが「接木」わかります?上と下の枝、種類が違うでしょ

「私の畑では佐藤錦、紅秀峰、ナポレオンの3種類を栽培していますが、それぞれが、自身の種類の花粉で受粉してもおいしいさくらんぼは実りません。
そこで、佐藤錦の木に紅秀峰の枝を接木して、紅秀峰の木にはナポレオンの枝を接木して…などと行います。すると違う種類の花粉によって受粉され、おいしい実ができるんです。」と小山田さん。

 こういった栽培技術は、農家の方々が長年研究に研究を重ね、試行錯誤の上、生み出されたものなんだね。
小山田さんたちさくらんぼ部会の方々は研修や勉強会を頻繁に開き、話し合いや相談をしながらさくらんぼ栽培について日々研究をし、さくらんぼの品質向上に努めています。
 山形の気候がさくらんぼ作りに適しているのは知られているけど、意外だったのが、冬の雪が欠かせないということ!

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おいしい山形
推進機構事務局