山形んまいもの探しの旅
ペロリンが行く!
【Vol.3】心をも明るく染める紅の彩りに会いたくて…。
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今日、僕と紅太郎は、紅花染めを見るために河北町にやってきました。

ペロリンと紅太郎
▲今回もペロリンと紅太郎の2人(匹!?)でおじゃましたよ。

「ペロリン、紅花はなんと今からおよそ1500年も前に朝鮮半島から日本に伝えられたんだ。原産地はエチオピア。エジプトからシルクロードを辿り東へとやってきたんだ。花の栽培法だけでなく、同時に生花から染料となる紅餅を作り、そこから鮮やかな紅を取り、美しい紅花染めをする技術も伝来したらしいよ。」と紅太郎。紅の美しさは貴族たちにとっても愛されていたし、衣服の染料を本務とする役所を設けたくらい紅花染めは重要なものだったんだって。現在も当時の紅染衣装などが文化財として多く残っているよ。

 さてさて到着!エプロンを付けた女性たちが集まっています。河北町文化サークル「紅花学級」の皆さんです。

紅花学級
▲紅花学級のみなさんが実際に染めるところを見せてくれたよ。(写真クリックで別写真頁へ

 大きな容器に水に浸った紅花が入っていました。「これは3日前から紅餅を浸したものです。一昼夜過ぎると水が黄色になるので水を取り替えるのですが、その時の黄色い液も染料として使え、それで染めたものを「黄染め」と言います。昨日は3回水を取り替えて黄色を抜きました。これに炭酸カリウムを紅餅100gに対して30g入れて紅を抽出させます。1時間程経ったら袋に入れ、絞ります。これが染め液になります。」と鈴木幹恵さん。

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おいしい山形
推進機構事務局