ペロリンの山形旬情報
【Vol.21】さくらんぼ
(2013年5月24日)

今回は、山形県の「さくらんぼ」について紹介するペロよ!

今月の旬な農産物

〜まさに「さくらんぼ王国」〜

山形県は、さくらんぼの生産量・出荷量において日本一であり、そのおいしさも全国的に有名で、まさに「さくらんぼ王国」!

ここ山形県のさくらんぼのシーズンは主に6月・7月で、いよいよシーズンに突入します。

ところで、今現在(取材時:4月下旬)産地の状況はどうなっているのでしょうか?

この疑問を解決すべく、寒河江市三泉地区のさくらんぼ部会長の秋場尚弘さんに取材を行いました。


産地情報

〜加温栽培の今〜

加温ハウスに入りますと「暖かい!」。温度計を見るとそれもそのはず、「21℃」を指しています。さくらんぼの樹を見ると、赤い実、青い実を多く付けた状態でした。

「この樹は紅さやか、これが佐藤錦、そっちの樹は紅秀峰、で、これが受粉樹。」花粉を出す時期の違う樹を隣合せて植えています。

現在行っている作業の注意点について聞きますと、
「大きい実を付けるためには水管理が大切。水をあげすぎると実が割れるし、水が足りないと実が大きくならない。その合間の見極めが大切。」
細心の注意を払って育てています。

〜加温栽培の今〜

続いて露地栽培に案内をしていただきました。丁度、さくらんぼの花が咲き始めており、受粉の時期です。「うちは人工受粉をしながら、ミツバチでも受粉させています。大きい花が咲かないと大きな実に生らない。あの大きい花にミツバチが来てるでしょ。ミツバチは良い花良い花を目指し、良い花は良い実をもたらします。」と説明していただきました。
花が真っ白くきれいに咲いています。ミツバチも花の良し悪しがわかるのですね。


樹の形についても説明いただきました。
「剪定の重要度は6割方かな。枝は四方八方にまんべんなく伸びるように。日当たりを考えて東西南北も計算に入れます。」とのことでした。樹勢をはかれるよう、理想的な木の形を思い浮かべながら整枝剪定を行うそうです。

秋場さんに取材をしまして、生産者の手を抜かない「不断の努力」が、愛情たっぷりの『おいしいさくらんぼ』を育てていることを学びました。今年のさくらんぼが楽しみです!


トピックス

〜さくらんぼができるまで〜

さくらんぼが収穫できるまでの過程を簡単に説明します。

○剪定:
高品質な果実を安定して生産するために、木の形を整えます。(時期:1、2月〜)
○摘芽:
品質の良い果実を収穫するために、花芽を摘み取ります。(時期:3月上旬〜4月上旬)
○受粉:
さくらんぼは、一部の品種を除いて自分の花粉では実をつけることができません。結実するためには他の品種の花粉を雌しべにくっつけることが必要です。例えば、「佐藤錦」を栽培する場合、「高砂」の花粉をくっつける必要があるのです。
また、@自然の風Aミツバチなどの訪花昆虫B毛ばたきによる人口受粉などの方法により、別の品種の花粉を付けられています。
(時期:4月下旬)
○摘果:
さくらんぼは、一部の品種を除いて自分の花粉では実をつけることができません。結実するためには他の品種の花粉を雌しべにくっつけることが必要です。例えば、「佐藤錦」を栽培する場合、「高砂」の花粉をくっつける必要があるのです。
また、@自然の風Aミツバチなどの訪花昆虫B毛ばたきによる人口受粉などの方法により、別の品種の花粉を付けられています。
(時期:4月下旬)
○葉摘みと着色管理:
果実への日当たりを悪くするような葉や、果実にくっついた葉等を摘み取ります。
(時期:着色した頃から)
○剪定:
高品質な果実を安定して生産するために、木の形を整えます。(時期:1、2月〜)
○収穫

以上の過程を経て出荷されます。


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