ペロリンの山形旬情報
【Vol.63】「総称山形牛」
(2016年11月25日)

今回は、山形県の「総称山形牛」について紹介するペロよ!

今月の旬な農畜産物

「総称山形牛」

冬を迎えると食べたくなるのが「あったかい鍋料理」。すきやき、しゃぶしゃぶなどで、おいしいお肉を味わえば、心も体もあたたまります。今年の出来事を振り返りながら、ご家族やお仲間と鍋を囲む楽しいひととき、お肉の「おいしさ」にもこだわりたいものです。


山形の肉用牛の歴史

米沢など置賜地域では、古くから農耕・運搬などの目的で牛を飼育しており、天和元年(1681年)当時、すでに牛への課税の記録が残っています。明治初期に、上杉鷹山公が創設した藩校「興譲館」へ招聘された英国人ヘンリー・ダラス氏が、当地産肉牛を横浜に送り牛肉をふるまったところ、そのおいしさが絶賛され、これをきっかけに「米沢牛」の名声が全国に広がっていきました。その後、県内全域での肥育が普及し、飯豊牛・西川牛・天童牛・東根牛など、県内各地で多く銘柄牛がつくりだされ、昭和37年に当時の知事の首唱により、「総称山形牛」として品質規格の統一が図られました。


「総称山形牛」の基準

次の3つの基準を全て満たしたものを「総称山形牛」として認定しています。

  1. 山形県内において、最も長く肥育・育成された未経産および去勢の黒毛和種。
  2. 公益社団法人日本食肉格付協会が定める肉質4等級以上のもの。
    ただし、1の条件を満たし、肉質が3等級についても同様に取り扱う。
  3. 山形県および各行政機関で実施する放射性物質検査において、放射性物質が「不検出」であること。

絶品!おいしさの特徴

山形牛のおいしさは、恵まれた肥育環境が大きく影響しています。夏の暑さ、冬の寒さが厳しく、昼夜の寒暖差も大きい山形県の気候風土の中で、牛はゆっくりと増体していき、肉質はきめ細やかに、サシ(霜降り)が綺麗に入り込みます。また、緑豊かな山々からわき出る良質な天然水が、より健康な状態に保ってくれます。出荷される月齢30〜36ヶ月まで、一頭一頭丹精を込めてじっくりと育て上げられた山形牛は、深い味わいとまろやかな脂質が調和し、とろけるような食感を生み出しています。
日本を代表するおいしい牛肉「総称山形牛」を、ぜひご賞味ください。





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