ペロリンの山形旬情報
【Vol.64】もち
(2016年12月26日)

今回は、山形県の「もち」について紹介するペロよ!

今月の旬な農産物

「もち」

お正月やお祝い事など、ハレの日の行事食としてかかせない「もち」。お正月に餅を食べるのは、平安時代に宮中で健康と長寿を祈願して行われた正月行事「歯固めの儀」に由来すると言われています。餅は古くから、ハレの日に神様に捧げる神聖な食べ物として、その文化が継承されてきました。




山形の餅文化

米どころの山形では、餅の文化も地域色豊か。お正月に食べる餅をみてみると、村山・最上・置賜地方に共通するのは「あんこ餅」「納豆餅」「雑煮」、庄内地方では「あんこ餅」「澄まし餅」など。澄まし餅は雑煮で、丸餅が使われます。一般に西日本では丸餅、東日本では切り餅(角餅)が使われることが多く、東北で丸餅は珍しいものです。最上川舟運の基点となる地域では、北前船によって京文化がもたらされ、丸餅が普及したものと考えられています。

また、置賜地方に受け継がれる「味噌餅」は、味噌と水あめを搗き込んだ餅に、ごまとくるみをかけ、カットして焼いたもの。香ばしい味噌の風味と、ほんのりした甘さが懐かしい味わいです。




一年中楽しめる!おもち

もち米を水につけて蒸し、杵と臼で搗くのは人手も手間もかかる大仕事ですが、現代では便利なパックのもち等を利用して、いつでも気軽におもちを楽しめるようになりました。あんこ、じんだん(ずんだ、ぬた)、くるみ、ごま、納豆など、味わいもいろいろ。

山形では定番の「納豆餅」は、他県の方から「そんな食べ方があるの?」と珍しがられることもありますが、飲み込みにくい餅が納豆に包まれてツルっとのどごし良く、食べやすくなります。また、あんこ、きなこなどの甘い味の餅に、醤油に葱の辛味のきいた納豆餅が加われば、味のアクセントにもなり、口飽きしません。他県の方にも、ぜひ味わっていただきたいおいしさです。


山形産もち米の主な品種

山形で栽培されている主なもち米の品種は、「ヒメノモチ」「でわのもち」「こゆきもち」などです。


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