ペロリンの山形旬情報
【Vol.84】もも
(2018年8月24日)

今回は、山形県の「もも」について紹介するペロよ!


今月の旬な農産物

もも

8月のもも畑は、ふわっと甘く、みずみずしい香りでいっぱい。大きく育った実の重みで、枝が地面につきそうなほど垂れ下がり、収穫の時を待っています。山形県の「もも」の生産量は全国第5位(平成28年度)。ももは温暖な気候を好むため、大産地としては山形県がほぼ北限です。


北限の「もも」・甘さの秘密

北限の地・山形で育った「もも」の甘さの秘密は、夏の夜の涼しさにあります。

一般的に果樹は、光合成により栄養源であるブドウ糖などの糖類を作ります。同時にこの糖類は、生理的活動である呼吸作用で消費されてしまいます。山形県の内陸では、夏でも夜間は涼しく、昼に比べて植物の呼吸が抑制されるため、糖類が果実にとどまり、糖度が上がるしくみです。

山形県下一のももの産地・東根市では、JAに光センサー選果場を導入し、近赤外線を利用して、出荷前の果実一つ一つの硬さや糖度などを測定し、規定のレベルに達したものだけを出荷しています。



品種もいろいろ!山形県産もも

山形では8月から9月にかけて、さまざまな品種のももが出荷されます。

生食用の5割を占める「川中島白桃」は、上品な香りに加え、日持ちもよく、食べごたえのある品種です。近年人気の「黄金桃」は果皮・果肉とも黄色で食味がよく、「美晴白桃」は大玉で糖度が高く、硬めの肉質で日持ちのよいのが特長です。また、大玉で甘みが強く9月以降に収穫される晩生種には、「ゆうぞら」「あぶくま」「青空むすめ」「玉うさぎ」「さくら」などの品種があります。ぜひ食べ比べて、お好みの味を見つけてください!


ご存知ですか?ももの豆知識

▼一本のももの木には何個ぐらいの実がなる?

実の数は、ももの木の幹の太さ1cmにつき7〜8個が標準です。幹の太さを地面から30cmの高さで測り、たとえば太さが60cmであれば、約420〜480個程度の実をならせることができると言われています。

▼新鮮なももを見分けるには?

ももの実の表面を覆う産毛は、雨水をはじき、クッションの役割をするものです。産毛がしっかりしていることが新鮮な果実の目印です。


・山形のうまいもの(もも)
http://www.yamagata.nmai.org/
crops/umaimono/fruit/peach.html


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