ペロリンの山形旬情報
【Vol.103】サクラマス
(2020年3月27日)

今回は、山形県の「サクラマス」について紹介するペロよ!


今月の旬な農水産物

山形県の魚「サクラマス」

山形県の海や川に広く生息することから、平成4年3月に県民投票で山形県のシンボルの魚として選ばれました。


サクラマスの旬

サクラマスの旬は4月〜5月。

名前の由来は、「桜の咲く頃に生まれた川に戻ってくるから」「産卵期が近づくと体の色が桜色になるから」など、諸説あります。庄内地方では、春の訪れを告げる魚として昔から春のお祭りに欠かせない御馳走として親しまれています。美しいオレンジ色の身は春を思わせます。


サクラマスの不思議

サクラマスは川で生まれます。子供のうちは「ヤマメ」として川で生活しますが、成長過程で一部の魚が海へ向かいます。海へ向かう魚は、体にあった小判型の模様が消え、銀色に変わって行きます。これが「サクラマス」です。

誕生して2年目にはオホーツク海沿岸まで向かい、その後日本海へ戻ってきます。この頃には体長は約5倍の大きさになり、産卵のために生まれた川を目指し遡上し、秋に産卵を迎えます。成熟したサクラマスは、体の色が赤みを帯びてきます。

沿岸では定置網で漁獲され、「本マス」、川へ遡上してから漁獲されるのは「川マス」と呼ばれます。

サクラマス釣りは、とても難しいとされ、太公望達のあこがれの魚です。


サクラマスの味わい方

サクラマスはとても脂がのっている魚です。

身がとても柔らかいので、素焼きや煮つけでいただきます。

庄内地方では、サクラマスをふんわりと蒸しあげてから甘辛いあんをかけた料理が、お祭りの定番料理となっています。茹でたニラを付け合せると一層春らしさを味わうことができます。


新ブランド誕生

サクラマスは、脂がのった上品な味わいと美しいサーモンピンクの身の色が特徴で、とても人気の高い魚です。

そのサクラマスと淡水魚のニジマスから、山形県のご当地サーモンが誕生しました。

その名は「ニジサクラ」。冷たくきれいな水で育てられます。生でもおいしくいただける「ニジサクラ」。本格デビューは令和4年の予定です。
http://www.yamagata.nmai.org/
oishii/information/200220/info.html

※春には、お祝い事には欠かせない「鯛」をはじめ、ヒラメやカレイ、エビ、ギバサ等沢山の水産物が水揚げされます。庄内浜の水産物で元気に新生活をスタートさせましょう!


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