ペロリンの山形旬情報
【Vol.106】庄内砂丘メロン
(2020年6月25日)

今回は、山形県の「庄内砂丘メロン」について紹介するペロよ!


今月の旬な農産物

「庄内砂丘メロン」


山形県のメロン栽培

夏を思わせる高級フルーツ「メロン」。特に、冷やしたメロンがおいしくなり始める7月のメロンの生産量は、山形県が日本一です。山形県内のメロン栽培は、海沿いの庄内砂丘地域が盛んで、砂丘の気候・土質を活かし、甘くて高品質なネットメロン「庄内砂丘メロン」が作られています。庄内砂丘メロンは、6月中旬からハウス栽培もの、7月上旬からトンネル栽培ものが出荷され、8月上旬頃まで続きます。ちなみに、7月6日は「庄内砂丘メロンの日」。夏のはじまりから盛夏にかけて、庄内砂丘メロンを味わってみて下さい。


庄内砂丘が育んだ歴史あるメロン産地

庄内砂丘メロンの歴史は古く、大正7年から栽培が始まりました。産地が拡大したのは昭和42年頃。当時の人気品種、プリンスメロンの生産が始まると、全国的にその品質が評価され、生産量が急増しました。品質が評価された裏には、古くから培われてきた生産者の技術とともに、庄内砂丘の気候・土質も大きく関わっています。

庄内砂丘の8月の日射量は多く、千葉県並です。この豊富な太陽の光で、メロンの糖分がたくさん作られます。また、メロン栽培には水管理が非常に重要で、庄内砂丘の水はけの良さと、豊富な地下水により、果実が肥大する時期にはしっかりと水を与え、生育後半からは、水やりを控えます。こうすることで、ネットが美しく、甘みが凝縮されたおいしいメロンができます。


おいしいメロンの選び方

メロンは、見た目が美しいものが、おいしいメロンと言われています。裏を返せば、丹精を込めて丁寧に栽培しないと、見た目が美しいメロンにはならないということです。一般的に、メロンの見た目は、球の歪みの少なさと、ネットの形状によって評価されます。ネットは、果実が肥大する際に形成されるため、緻密でバランスが良く、厚く盛り上がっている方が、果実が肉厚で、管理が行き届いた良品とされています。自分で選んで購入する際は、是非チェックしてみて下さい。


夏のおいしいメロンの食べ方

メロンの保存には、常温がいいと言われています。一度冷やしてしまうと、追熟が止まってしまい、完熟しなくなるからです。常温で保存して程よく追熟させ、食べる2〜3時間前に、冷蔵庫で冷やしてください。ちなみに、メロンの食べごろは、出荷から7日程度後と言われています。その頃になると、メロンのお尻の部分が柔らかくなって弾力が感じられ、つるが少ししなびてきますので、食べごろ判定の目安にしてください。また、メロンは、お尻側の方が糖度が高く、つる側の方がややあっさりした味になっています。切ったメロンの皮をよく見て、つるのついていた方から食べ進めると、最後までおいしく食べられます。




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