ペロリンの山形旬情報
【Vol.111】庄内柿
(2020年11月30日)

今回は、山形県の「庄内柿」について紹介するペロよ!


今月の旬な農産物

「庄内柿」

庄内柿は、山形県の庄内地域で生産される柿のブランド名で、代表的な品種は「平核無(ひらたねなし)」という、平らで四角い形の種なし柿です。「渋柿の大王」ともいわれる平核無は、風味がよく、甘さもたっぷり!炭酸ガスやアルコールを使用して、しっかりと渋抜きを行ってから出荷されますので、手軽に、おいしくお召し上がりいただけます。庄内地域の代表的な味覚・庄内柿をぜひご賞味ください。


庄内柿の歴史

明治18年、鶴岡市の鈴木重光氏が、新潟の行商人から数種の苗木を購入して植えたところ、一本だけ種なし柿が実りました。果物の栽培研究をしていた酒井調良(ちょうりょう)氏がその木を譲り受け、栽培に尽力します。明治42年、酒井氏が渋抜きについて東京大学の原煕教授に相談した際、「平核無」と命名されました。大正14年、当時の皇太子殿下が庄内地方を訪れた際、「庄内柿」の名称で献上したことを機に、庄内柿はブランドとして全国に定着していきました。渋抜き方法や販路など、さまざまな問題を解決し、庄内柿の普及に大きく貢献した酒井氏は、「庄内柿の父」といわれています。


毎日の食卓に柿で彩りを!

柿にはビタミンCが多く含まれ、大きめの柿なら、一個食べると一日に摂りたいビタミンCの量をほぼ満たします。庄内柿は種がないため調理がしやすく、鮮やかな色あいと上品な甘さは、さまざまな料理に活用できます。豆腐を使った白あえ、柿のなま酢など定番の和風料理をはじめ、肉類と合わせる柿ソースに、野菜やきのこと和えてサラダやマリネにと、洋風の料理にも新鮮な味わいを加えてくれます。もちろん、デザートにも大活躍。毎日の食卓に、ぜひ庄内柿を取り入れてみてください。





▼県産くだものを使ったおいしいレシピ集(柿)
・柿入りちらし寿司
・あけびと柿のみそ炒め
・パンナコッタ柿ソースかけ


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