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ペロリンの山形旬情報

ラ・フランス

2025年10月27日掲載

今日の旬な農林水産物

「ラ・フランス」

ラ・フランス

山形県は西洋なしの収穫量が17,800tと全国の7割を占めます(令和6年産)。その品種の中でも「ラ・フランス」は、果肉がなめらかでとろけるような完熟で甘い香りと食味がよく、「果物の女王」と呼ばれています。


官民一体となって生産体制を確立

ラ・フランス

「ラ・フランス」は、山形県へは大正時代初期に入りましたが、見た目の悪さや栽培の手間から、受粉樹とされていました。昭和45年ごろから缶詰より生のフルーツの需要が高まり、食味の良い「ラ・フランス」に注目が集まりました。

開花は早いのですが収穫が遅く、生育期間が長いために手間がかかります。山形県では土づくりから剪定、摘果、収穫、追熟など官民一体となり研究努力を進め、昭和60年頃までに生産体制を確立させました。


予冷と追熟を経て出荷へ

予冷と追熟

「ラ・フランス」は、収穫後2〜5度の低温貯蔵庫に入れて、7日間ほど冷やす予冷を行います。その後、常温に戻し2〜3週間ほど「追熟」し、出荷されます。この作業を行うことで、とろけるような甘さと芳醇な香りの「ラ・フランス」になります。また、JA、市場、出荷団体、生産者、県などで構成される団体「山形県ラ・フランス振興協議会」では、おいしい「ラ・フランス」を消費者のみなさまへお届けするため、その年ごとの生育状況を踏まえて販売開始基準日を設定しています。


「山形ラ・フランス」としてGI登録

地理的表示(GI)保護制度は、その産地と結びついている農産物の名前を「知的財産」として保護する農林水産省の制度で、令和2年に「山形ラ・フランス」として登録されました。

GI「山形ラ・フランス」は、「山形県ラ・フランス振興協議会」に入会している生産者さんが県内で生産した「ラ・フランス」です。栽培管理や出荷規格、販売開始基準日等GIの基準を守ることが要件となっています。

この要件を満たした「ラ・フランス」がGIマークと「山形ラ・フランス」と表示して販売されます。

GIマークと「山形ラ・フランス」

「ラ・フランス」の食べごろの目安

ラ・フランス

「ラ・フランス」は食べごろになっても果実の色が黄色に変化しないので、食べ頃の判断が難しいです。常温で保管し、軸がしおれてきて軸の周りに「シワ」が寄ってきたら、食べ頃の目安です。





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